本格的な医療人類学の勉強会は2023年開始を予定しています。
2023年は「ケア」をテーマに進めてみたいと考えています。
なお、2022年はプレ開催として「タイ伝統医療をめぐるケア」について理解を深めること試みてみます。
少しずつ、医療人類学についてお伝えできればと思います。
「タイ伝統医療をめぐるケア」を理解すること:
■2022年プレ勉強会詳細■
日本の南西にあるタイという国では、近年、伝統医療を大切にしようとする働きがあります。
タイは、7時間程度のフライトでいけるので「身近なアジア」として親しみを持つ方も多いかもしれません。
タイを訪れると、ホテル内の「スパ」、あるいは街中の「タイ・マッサージ」を体験する機会がとても多く、心身共にリラックスできるそのようなサービスは、「リラクゼーション・サービス」、「代替医療」あるいは「ホリステイック医療」という言葉で語られることがあります。
一方、タイの伝統医療はそのような「リラクゼゼーション・サービス」だけでなく、「医療制度との関わり」という別の側面もあります。
加えて、タイの伝統医療を学ぶ外国人たちが世界中に増えてきた結果、様々な文化や考えと交じり合って、「伝統」は常に作り変えられているという側面もあります。
タイ伝統医学にあるような様々な見え方は、アロマテラピーやアーユルヴェーダ、漢方、あるいは今注目されているマインドフルネスなど、伝統医療全般に通じるものだと考えます。
伝統医療を理解したり語ったりするときには、視点を変えて色々な方向からみてみることで、理解が深まります。理解が深まることで、自分の視野も広がっていくので、一見関係なさそうな目の前の自分の課題に役立つことが多いのです。
今回はタイの伝統医療の理解を深めながら、身近にあるケアについて一緒に考えていきましょう。
内容に興味のある方でしたらどなたでも気軽に参加いただけます。
色々な環境にある方と、身近にあるケアについて一緒に考えて頂けるとうれしく思います。
内容:「タイ伝統医療をめぐるケア」
日程:月1回ペースの開催
参加方法:オンライン(リアルタイム試聴/zoomを使用とアカーテイブ(録画視聴)を選べますので、時間の都合が合わない方も、録画視聴でお申込みください)パソコン又はスマートフォンがあれば簡単に接続できます。
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7/19(火)10:00⁻11:15
・第1回 「ケアする仕事の医療人類学:わたしの仕事」
「わたし」の職業アイデンティティが「ブレる/ブレない」をシェアする。
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※2回目以降の日程はヒアリングの上、決定いたします。
<仮のテーマ>
そもそも「自分らしい/自分らしくない」とはどこからくるのか?医療人類学から理解する。
disease(疾病)とillness(病い)の違い。
何が「きゅうくつ」なのか?医療人類学から理解する。
日本の医療制度化の歴史を知る
なぜ「好きな仕事で食べられない」と苦しいのか?医療人類学から理解する。
制度的医療(官僚化)と非制度的医療(商品化)のあわいにいること
- 11月第5回 なぜ「正統」にぶら下がると安心するのか?医療人類学から理解する。
どのようにしてタイの伝統医療の「正統」がつくられているのか
具体の科学 × 近代科学
- 12月 第6回 なぜ「ケアする環境」の居心地がよいと優しくふるまえるのか?医療人類学から理解する。
伝統医療にあるケアを考える:マヒドン大学CATTMの活動を事例として
※各回の内容は暫定的なものになります。皆さまと交流するなかで決めていければと思います。
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時間:75m/回 全6回予定(1回ずつの参加OK)
参加料:プレ開催特別価格1,500円/回
会員限定まとめ払い 4,662円(1回あたり777円)
※参加料は事前決済になります。
※オンライン(リアルタイム試聴/zoomを使用)とアカーテイブ(録画視聴)を選べます。
※1回のみでも参加いただけます。
参加方法
①参加条件:
臨タイ会員であること。
※入会手続き(登録無料)はコチラです。
※内容に興味のある方でしたらどなたでも気軽に参加いただけます(一般の方はC会員でご登録ください)。
②勉強会申込先URLはコチラ